高野山:真言宗密教の世界①

10月17日新月の日に高野山へ行ってきました!
空海の人間離れしたエネルギー(笑)については前回の記事で書きましたので、今回は高野山という場所と真言密教の思想についてレポートします。

高野山真言宗 総本山金剛峯寺 サイトはこちら

空海が高野山の開山にあたって、まず創設した場所が「壇上伽藍」です。立派な中門から入ります。中門は、最近再建されたもの。高野山は世界遺産ですが、信仰の場として現代でも生きているため、文化財としての「古い=価値がある」という固定観念には囚われないそうです。
宿泊した宿坊の御本尊も、きれいに修復されてピカピカでした。

行事などが行われる「金堂」です。空海は修行の場として高野山を創ったので、最初に壇上伽藍の地を拓き、まず金堂を建立し、次に丹生明神・高野明神を祀ったそうです。「神仏習合」という宗教観は真言密教で確立されたと知りました。
今回の旅はこの「神仏習合」の思想を学ぶために訪れる必要があったみたいです。「融合」というキーワードが何度も伝わってきました。2日目に訪れた丹生都比売神社ですべてがつながりましたので、次の記事で書きたいと思います。

写真手前の「山王院」の奥が丹生明神・高野明神が祀られる「御社」です。雨に濡れた杉と相まって荘厳な雰囲気でした。境内には大きな鳥居もあります。

こちらが修行道場である「根本大塔」です。真言密教のシンボル。中には、本尊の大日如来とそれを囲む金剛界の仏像、菩薩が描かれた柱によって「立体曼荼羅」が構成されています。
二次元に描かれた曼荼羅を三次元で表現するという発想に、とても感動しました。とにかくインパクトがすごいです。初めて真言密教のきらびやかな世界観に触れて、お寺なのにワクワクしました(笑)。
こんなことを言うと叱られそうですが、高野山は、プロデューサー空海が生み出した真言密教のテーマパークなんだなと感じました。
1200年経っても色褪せず、思想も形も引き継がれるとは、やはり空海は偉大な人物だったんですね。

現在はこちらの建物が「金剛峯寺」ですが、高野山開山当時は、高野山全体を指して「金剛峯寺」と称していたそうです。このコンセプトにも痺れました。
高野山とは、ひとつの山の名称ではなく、高野山地域一帯の山々のこと。なんとスケールの大きいお寺でしょうか…やはり空海の巨大なエネルギーを受け入れる場所として選ばれたんだなと思いました。
「峯」という字が使われているのは、山だからですかね。ちなみに「金剛」とは、真言密教で、堅固で揺るぎない大日如来の智慧を表す言葉だそうです。

高野山の山並みはうまく撮れませんでしたが(泣)山の向こうに、国生みの島・淡路島が見えるのだとタクシーの運転手さんが教えてくれました。

周辺を散策していたら、金剛峯寺の裏手で鹿に遭遇。真ん中の木の横からこちらを覗いています。ここは日蓮上人が訪れた場所です。
高野山は真言宗なのに日蓮宗の碑が立っているのは、真言宗は他宗派も受け入れるからで、2日目に行った奥之院にも親鸞や法然といった他宗派の開祖の供養塔がありました。皆さん高野山にも修行しに来ていたそうです。

もともと日本人には「異なる価値観を受け入れる」というおおらかさがあるはずなんですよね。神仏習合もしかり。現代人に思い出して欲しい考え方です。

鹿にめっちゃ見つめられました。そして全然移動してくれないので、中へ入るのは諦めました。
ネットで検索すると、鹿との出会いは「精神世界と物質世界のバランス」という意味があるようなので、まさに今回のテーマである「融合」とリンクします。
ちょっとこじつけですが、鹿は神様の使いですしお釈迦様が初めて説法をしたのも鹿ですし、やはり今回はスピリチュアルな意味の深い旅だったんだなぁと感じました。

宿泊は一乗院さんという宿坊です。ひとりでお寺に泊まるなんて、怖がりな私にはちょっとしたチャレンジでした。でも、旅館のような雰囲気でしたし、山の中はクリアなエネルギーだったので、想像していたような「おどろおどろしさ」は全くありませんでした(笑)
仲居さんではなく、お坊さんが支度をしてくださるのがなんか良かったです。

高野山別格本山 一乗院 サイトはこちら

宿坊内の仏画や襖絵を拝見できました。般若心経の「色即是空」はやっぱり字面がかっこいいですね!

夕食と朝食は精進料理です。この他にも天ぷらやにゅうめんがあったので魚や肉がなくてもお腹いっぱいになりました。普段は食べないようなお料理ばかりで、内臓もきれいになった気がします(笑)

コロナの影響で、阿息観(密教の瞑想)体験はできませんでした。残念。
でも般若心経の写経はやりましたよ(^^)
書き終わって時計を見たら、1時間も経っていてびっくりしました。

高野山では、空海は「お大師さま」と呼ばれて、ファンクラブまであります。本当に仏教界のスーパースターです。
写経の紙に「南無大師遍照金剛」と書かれていて、空海がお経になっていると知ってまた驚きました(遍照金剛は空海の法号)。
「南無」は、よろしくお願いします、というような意味で、他宗派の「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」と同等なわけです。空海自身が信仰の対象にもなっているんですね。金剛峯寺の御朱印も「遍照金剛」です。

いやはや、空海ワールド、真言密教の世界、高野山は興味が付きません。
長くなりましたので、2日目に訪れた「奥之院」と「丹生都比売神社」については次回に書きます。お楽しみに!

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